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    山口洋一 の 植民地残酷物語 白人優越意識を解き明かす
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       ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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       白人が文明先進国だという錯誤イメージによって
        アジアの歴史は「白人優越意識」にまだ汚染されている残酷な現実


        ♪
      山口洋一『植民地残酷物語』(カナリア・コミュニケーションズ)
      @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

       副題は「白人優越意識を解き明かす」となっている。
       本書はかなり厚い。内容がぎっしり詰まっていて一行もおろそかに出来ない。
       ならば難しい本かと言えば、逆である。
       また文体に勢いがあるのでついつい読みふけってしまう。

      というわけで、早朝五時に読み出し、十時半に読み終わる。五時間半、文字通り寝食を忘れ(?)、しっかりと朝食をとったあとも、他の仕事は後回しにして、ともかく読み終えようと思ったのだ。つまり、読み物としても、それほど面白いのだ。

       英国の植民地支配がいかに暴力的で白人以外の人間を家畜、禽獣と同様にあつかい、また植民地では少数民族間の対立を巧みに利用して植民地政策を円滑化させ、分割統治という悪智恵もちいて、インドでパキスタンでミャンマーで、どれほど悪辣なことをやったか、引き替えて同じ帝国でもローマ、トルコ帝国は相手国民をおもいやり、同化する政策をとったことと対比させている。

       ローマの敗物同化策は、国の危機に際してローマの属領すらハンニバルの猛攻をまえに裏切ることがなかった。像部隊でアルプス越えをやってローマを奉仕した名将ハンニバルは十六年に亘る包囲を続けたが、結局ローマに進撃することが出来なかった。もし、ローマが従えて国々の民を奴隷としてこき使っていたなら、日頃の恨みがつのってカルタゴの側についたかもしれなかった。

       第三次にわたるポエニ戦役は、やがてカルタゴが殲滅されて終わった。
       
      山口氏はトルコ、ミャンマー大使を歴任されておられるため、現地の事情に立脚して論をすすめる強みがある。

      そして白人の優位意識という鼻持ちならない特権意識が、日本という新種の登場によってアジアの植民地が戦後軒並み独立を果たしていく過程で、かっての大英帝国は見るも無惨に潰え、ついで米国が落日を迎える。

      ここで山口氏は秀吉の朝鮮征伐にまだ遡り、スペインが明を植民地化して、連合して日本に攻め込むという情報をえて、迅速に切支丹追放などの措置を講じ、ついで予防戦争のためまず朝鮮に向かったという歴史を演繹される。

      戦後、この真実はかき消され、秀吉の暇つぶし、とか戦国武将に恩賞が少ないので、別の戦争が必要だったとか、
      無茶苦茶な自虐史観がまかり通り、秀吉は侵略者の烙印を押されるに到った。あの二度にわたった朝鮮への渡海は徹頭徹尾自衛の戦争、小国を挙げてのコンセンサスがあったのだ。

      そして現代世界では露骨な「アジア覇権」をとなえはじめた中国が、かつての英国の植民地政策のパターンを踏襲している危険性を鋭く指摘されている。

      蛇足だが、文中で一ケ所、気になったのは張作霖爆殺事件の犯人を河本大作としていることで、いまでは慰撫順刑務所で洗脳された河本の記憶は矛盾が多く、しかも高原に文春に掲載された手記はすこぶる信憑性が乏しいこと。
      そして加藤康男氏らの研究と新発見により、ロシア諜報機関の謀略であったという説が有力になっているからである。
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      | takehariy 鳳龍門 | - | 05:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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